http://www.erv-nsa.gov.tw/user/Article.aspx?Lang=3&SNo=03000142
上記のHPから収録します。
安通温泉は玉里鎮と富里郷の境界線である安通渓の北岸に位置しています。ここには幽谷な山林が広がり、美しい景色を楽しめます。その昔は「安通濯暖」という名前で花蓮八景のひとつにも選ばれていました。
1904年、樟脳を採取するために訪れた日本人により、安通渓の岸辺にある温泉の源泉が発見されました。その後、1930年になり日本人はここに警察の招待所を建設しました。同時に公共浴場が設けられ、次第に温泉地として発展していったのです。戦後は1974年に民間業者がここを買い取り、「安通温泉大旅社」と改めました。さらに最近では道路傍に新しい建物が建設され、「安通温泉ホテル」としてリニューアルされました。しかし今でも日本統治時代の木造平屋の建物(現在の新しい建物の後ろ側)は残されており、建物外観や和室のタタミの保存状態は良好です。入口の門のところには「玉里温泉公共浴場」と書かれたプレートも残っており、昔懐かしい雰囲気に包まれています。
安東温泉の泉質は弱アルカリ性の食塩性硫化水素泉で、水質は透明に近く、硫黄臭はほんのわずかに感じられる程度です。湯温は66度に達し、湯量も豊富で、源泉は安通渓沿いに前後2,300メートルに渡って分布しています。皮膚病、胃腸病、婦人病および外傷などに効能があります。業者による温泉施設以外にも、地元住民たちが掘り出した露天風呂も渓流沿いにいくつかあります。ここでは野趣溢れた温泉浴を楽しめます。
さらに安通温泉付近には清国時代に開かれた安通越嶺古道(日本統治時代には「紅莝越嶺道」と改名)があります。台東県長濱郷竹湖村の石門渓から烏帽子山の南側を経て海岸山脈の安通渓を通り、玉里鎮の楽合里へと続いています。全長約 13キロで、道中の自然景観が素晴らしく、また、歴史的価値も高いため、現在はハイキングコースとなっています。
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